ヨーロッパに住む先住民族の種類

ヨーロッパに住む先住民族の種類

ヨーロッパに住む先住民族の種類

「先住民(原住民)」とは、「ヨーロッパ人がアジア・アフリカ・アメリカ大陸へ向け大規模な航海を行なった大航海時代、発見した土地に先に住んでいた諸民族」のことを指しているので、本来「ヨーロッパの先住民」という概念は成り立たちません。

 

しかしヨーロッパに住む人々の中には、近代文明よりある程度距離を置き、伝統的な生活を続ける民族がいます。彼らを先住民と位置づけた場合の「ヨーロッパの先住民族」を以下で紹介します。(ヨーロッパには、ただ一つの国には様々な民族が住んでいるので、この国は〜民族という紹介の仕方はできません。)

 

 

サーミ人

スカンジナビア半島北部ラップランド、ロシア北部コラ半島に住む北欧の少数・先住民族です。もともとは狩猟や遊牧を行なうとされる民族ですが、今ではほとんどのサーミ人は定住生活を営んでいます。

 

バスク人

フランスとスペインの両国にまたがるバスク地方に元来居住している民族です。イベリア半島において最も古くから居住する民族です。バスク人とは元来、バスク語を話す人々を指していますが、話者人口はバスク地方に住む約300万人のうち、約70万人と極少数です。

 

グラル人

ポーランド南部やスロバキア北部、チェコ北東部などの地域に住んでいる原住民です。グラルとは「高地の人々」という意味を持ちます。

 

ヴェプス人

ロシアやベラルーシ、ウクライナ、エストニアなどに居住している少数民族です。ロシア人が入植するはるか以前の6世紀の書物に最初のヴェプス人に関する記述が確認されています。人種は北欧由来のコーカソイドに属しますが、わずかにモンゴロイドのDNAも持ちます。

 

ウドムルト人

ロシアのウドムルと共和国やウクライナに住む民族です。元来話されている言語はウドムルト語ですが、現在ではロシア語、タタール語を話す人が多くなっています。人種はコーカソイドに属しますが、モンゴロイドのDNAも持ちます。民族としては減少傾向にあります。

 

チェルケス人

ロシアやドイツ、セルビアなどに居住する民族です。北西コーカサス語族のチェルケス語を母語としています。19世紀のロシア帝国の侵略により、多くのチェルケス人が故郷を追われ、トルコ、シリア、ヨルダンなどに移住しました。チェルケス人は自分達のことを「海岸近くの山岳民」を意味する「アディゲ人」と自称します。

 

ネネツ人

ロシア極北地方の、ネネツ語を話す先住民族です。ヨーロッパの主要人種のコーカソイドではなくモンゴロイドに属します。ネネツ人は、経済基盤の分類により、極北のツンドラネネツと森林ネネツに2分されています。

 

マリ人

ロシアのヴォルガ川やカマ川沿岸に居住する先住民族です。かつてはチェレミス人とも呼ばれていました。伝統的な農耕民族で、小麦や蕎麦、ライ麦、豆類などを栽培しています。また信仰として自然崇拝が根強いのも特徴的です。

 

モルドヴィン人

ロシアのモルドヴィア共和国に居住する先住民族です。上で紹介したコミ人、ウドムルト人、マリ人とは親近関係にあります。元来モルドヴィン語を話しますが、120万人のモルドヴィン人のうち、モルドヴィン語を話すことができるのは90万人ほどです。

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