ヨーロッパの工業

工業(英:industry)とは、第一次産業(農業・林業・鉱業・水産業など)で生産された原材料を加工して、価値のある製品を造る産業のことです。鉱業や建設業と同じ第二次産業に属する製造業でもあります。工場など特定の場所に労働者と様々な原料が集められ、共同作業と分業により連続的に生産活動を行うのが一般的です。

 

 

工業化とは

また農業を主体とする「農耕社会」から、製造業を主体とする「工業社会」に転換することを「工業化」と呼び、民主主義と並び「近代化」を成すための重要条件とされています。ヨーロッパでは18世紀後半の産業革命により急速な工業化現象が起こり、近代資本主義社会への本格的な移行が開始されました。

 

欧州の工業化

ヨーロッパでも最速で産業革命を達成したのはイギリスで、同国の工業生産は19世紀後半の時点で全世界の二分の一を占めていました(世界の工場)。次いで民族統一を果たしたドイツ帝国が、豊かな工業地帯を背景に急激な工業化を遂げていき、第一次大戦前までにはイギリスに肩を並べるレベルになりました

 

欧州各国+日本の工業化開始時期

  • イギリス…1760年代
  • フランス…1830年代
  • ベルギー…1830年代
  • ドイツ…1840-50年代
  • ロシア…1890年代
  • 日本…1890年代

 

工業の種類

工業の種類は生産物の種類だけあるので、細かく見れば数えきれないほどになりますが、大別すると生産物の重量により重工業と軽工業に二分されます。それぞれに属する工業は以下の通りです。

 

軽工業一覧
  • 食品
  • 紙パルプ
  • 繊維
  • 革製品
  • 木製品
重工業一覧
  • 金属
  • 機械
  • 化学
  • 造船
  • 製鋼

 

 

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