北欧神話

北欧神話とは

北欧神話は、キリスト教が布教される前、北欧(アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、デンマークなど)のゲルマン民族の間で広く信仰されていたゲルマン神話の1種です。北欧諸国では基本教養の1つであり、ギリシャ神話に匹敵する古い伝承です。

 

主神オーディン、雷神トール、豊穣神フレイなど世界を創造した神々が、悪魔、巨人、怪物などといった世界を脅かす存在と戦う壮大な物語で、世界の始まりから終末(ラグナレク)までのエピソードが語られます。

 

北欧神話の資料

北欧神話が最もよくまとめられた根本資料として、アイスランドの詩人スノッリ・ストゥルルソンが13世紀に著した『エッダ』が有名です。いわゆる『スノッリのエッダ』は、後輩の詩人に北欧神話と詩の技法を伝授するために書き残されたもので、失われた『古エッダ』やスカルド詩を多く含み、これなくして北欧神話の復元は不可能といわれています。

 

スノッリのエッダは、序文と独立した3部の作品で構成されています。第三部「韻律一覧」が1222〜3年に、第一部「ギュルヴィたぶらかし」、第二部「詩語法」は1225年頃執筆されました。

 

北欧神話の神々

  • オーディン:神々の王
  • ヴァーリ:オーディンの息子
  • ウル:狩猟・弓術・スキー・決闘の神
  • エーギル:海の神
  • ソール:太陽の女神
  • テュール:軍神
  • トール:雷神・農耕神・戦神
  • ニョルズ:海の神
  • ノルン:運命の女神。複数形はノルニル
  • バルドル:光の神
  • フォルセティ:正義・平和・真実を司る神
  • ブラギ:詩の神
  • フリッグ:愛と結婚と豊穣の女神
  • フレイ:豊穣の神
  • ヘイムダル:光の神
  • マーニ:月神
  • ヘル:冥界の女神

 

北欧神話信仰の復活?

北欧は中世にはほぼキリスト教化しましたが、1000年経った現代になって、キリスト教の衰退もあり、古い信仰を復活させようとする運動「ネオ・ペイガニズム」がアイスランドなどで盛んに行なわれるようになりました。アイスランドでは1973年に北欧神話信仰が国家公認の宗教として認められており、2015年からは北欧神話の神々を祀る神殿の建設が開始されるなど、本格的な復活の兆しを見せています。

 
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