ヨーロッパに伝わる有名な妖精

ヨーロッパに伝わる有名な妖精

ヨーロッパに伝わる有名な妖精

妖精(あるいはフェアリー)とは主にヨーロッパの伝承や物語に登場する自然物に宿るとされる人の姿をした精霊です。魔力を持つ超自然的な存在と信じられ、力を使い人を助けることもあれば、危害を加えることもあります。

 

また妖精は神々の零落した姿ともいわれます。このあたりは日本の妖怪伝承に通ずる部分があり、妖怪も自然界に住む神が人々の生活スタイルの変化で信仰を失い零落した姿ともいわれています。

 

アニメや漫画では可愛らしい小人の姿をしたマスコット的キャラとして描かれることが多いですが、それだけが妖精の姿ではありません。ヨーロッパの伝承に登場するゴブリンやトロールは醜い外見をしており、「妖怪」「モンスター」と読んだほうがしっくりくるかもしれませんが、実は妖精に分類されるんです。

 

 

ヨーロッパに伝わる妖精一覧

エルフ

ヨーロッパに伝わる有名な妖精

 

北欧神話に登場する北ヨーロッパの民間伝承に伝わる妖精です。言い伝えは様々ですが、とても美しく若々しい外見をしており、人知を越えた力、魔力のようなものを持つとされています。有名なのは『指輪物語』に神の種族として登場した「エルフ」ではないでしょうか。エルフには色々な描かれ方があるものの、『指輪物語』のヒットにより、この作品での「エルフ」の姿や設定が定型的なものとなりました。

 

トロール

ヨーロッパに伝わる有名な妖精

 

ノルウェーやデンマーク、アイスランドなど北欧諸国に伝わる妖精の1種です。日没から日の出までしか姿を見せず、日の光を浴びると石になってしまうともいわれています。知能が低く鼻や耳が大きい醜悪な巨人、しかも人間を襲って喰う「人食い」として描かれることが多く、「神秘的で可愛らしい小人」という定型化した妖精のイメージとは乖離しています。

 

ノーム

ヨーロッパに伝わる有名な妖精

 

スイスの錬金術師パラケルススが提唱したエレメンタル(地・水・風・火を四大元素に住まう精霊)のうち、大地を司る精霊・妖精です。大地の中に隠れ住み、身長12cmほどの小人で、長い白髪とヒゲを蓄えた老人の姿をしています。また派手な色の服と三角帽子がトレードマークです。頭が良く、手先も器用なので、色々なものを作ることができたと伝えられています。

 

オーべロン

ヨーロッパに伝わる有名な妖精

『オーベロンとティターニアの諍い』(1846年):ジョゼフ・ノエル・ペイトン作

 

中世・ルネサンス期の伝承にでてくる妖精の王様です。ウィリアム・シェイクスピアの「夏の夜の夢の妖精」の作中では女王タイターニアの夫として登場し、赤子のことで夫婦げんかをしています。タイターニアは死んでしまった友人の赤子を自分の手で育てたいといいますがオーべロンは小姓として取り上げようとします。最終的には和解する流れになりますが、この喧嘩の影響は人間界にまで波及しました。

 

パック

ヨーロッパに伝わる有名な妖精

ジョシュア・レノルズ作

 

イギリスに伝わる妖精です。毛深い人間の姿か、ヤギの脚を持つ半人半獣の姿として描かれます。持ち前の変身能力を使いイタズラを働く厄介物として知られる一方で、貧乏人や弱者の利益のために行動することもあるので憎めないキャラクターではあります。この妖精の名をモデルにしたキャラクターや音楽、星などは少なくなく、例えば天王星の衛生の名「パック」はこの妖精にちなんで付けられました。

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