イタリアの有名な植物一覧

イタリアの有名な植物一覧

イタリアの植生は、気候が異なる南部と北部で違いが顕著です。またおなじ地域でも山岳地帯、平原、沿岸部など地理的条件により植生に変化がみられます。

 

 

南部・諸島部の植生

地中海性気候が支配的なイタリア南部や諸島部では、オリーブ、オレンジ、レモン、イチジクといった乾燥気候にみられる常緑植物が多くみられます。

 

またイタリア最大の国立公園「ポリリーノ国立公園」には、モミ、ブナ、カエデ、カシ、栗の木など多様な樹種が植生しており、春にはスミレ、リンドウ、ブルーベル、夏には赤ユリ、薬用植物、芳香植物といったように季節によって異なる植物も観察できます。

 

北部の植生

大陸性気候よりのイタリア北部では、カラマツ、松、モミといった針葉樹林、オーク、ブナ、クリといったと広葉樹林がみられます。また北部国境をなすアルプス山脈では、麓と高地では全く異なる植生が見られます。

 

アルプス麓の植生
コルク、オリーブ、ヒノキ、セイヨウバクチノキ(桜の仲間)、ブナ、カラマツなど

 

アルプス高地の植生
ツツジ、ハンノキ、リンドウ、ヒルガオなど

 

ポー川流域の植生

ポー川はイタリア北部を流れる、国内最長の河川です。この流域はかつて豊かな森林で覆われていましたが、近代化にともないほとんどが伐採されました。現在でも水が多い場所ではポプラが、乾燥した場所ではスゲがわずかに見られますが、植生として圧倒的に多いのは栽培作物である小麦、トウモロコシ、ジャガイモ、米、およびテンサイなどです。

 

地中海沿岸地域の植生

地中海沿岸地域では、固有種を含め多種多様な植物の植生が確認されています。とくに地中海性気候における生育に適したハーブ(保存料や香料、薬などに利用される植物)の植生で有名で、ラベンダー、バジル、ローズマリー、ミント、コリアンダー、オリーブ、サフラン、パセリなどなど、実に多種多様なハーブが確認されています。

 

イタリアではバジルから作る「ペスト・ジェノヴェーゼ」、パセリから作る「サルサヴェルデ」などのソースが人気です。

 

アペニン山脈の植生

イタリア半島を北から南に縦断しているアペニン山脈のふもとには、オーク、オリーブ、キョウチクトウ、イナゴマメ、アレッポマツなどの樹種が見られます。高地へいくほど森林から牧草地へと変わっていき、色とりどりの花もみられるようになります。

 

さらにある程度の高さになると砂漠に近い環境となり、植生がほとんど見られない不毛の地となっていきます。