
童話は、文字通り昔から語り伝えられてきた子供(童子)のためのお話のことです。童話からはその地域古来の文化・風習がうかがえ、地域性やそこに暮らす人々の生活感情を知るのに役立ちます。
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イギリスに伝わる童話といえばやはり『マザーグース』でしょう。マザーグースとは「ロンドン橋落ちた」「メリーさんのひつじ」「ハートの女王」などイギリス発祥の童話の総称のことで、英米を中心に世界中で親しまれています。17世紀から始まったイギリスの領土拡大政策をきっかけに世界中に広まりました。
ドイツの童話といえば、「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「赤頭巾」「白雪姫」など名だたる名作を収録した『グリム童話』(原題は『子どもと家庭のための昔話集』)が挙げられるでしょう。『グリム童話』はドイツや周辺地域の民話を集めて再編した童話集です。ヤーコプとグリム兄弟が編纂し1812年に初版第一巻が、1815年に第二巻が刊行されました。
フランスの童話といえばフランスの詩人で作家のシャルル・ペローが作成した『ペロー童話集』が有名です。知名度は『グリム童話』や『マザーグース』に並びますが、これらよりも前に民間伝承をまとめたものとして名高いです。「眠れる森の美女」「赤ずきんちゃん」「青ひげ」「ねこ先生または長靴をはいた猫」「仙女たち」「サンドリヨンまたは小さなガラスの靴(シンデレラ)」「まき毛のリケ」「親指小僧」の8編が収録されています。
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