2018年現在、ヨーロッパ諸国のうち19カ国は共通通貨であるユーロ(euro)を導入しています。ユーロ導入国は、欧州中央銀行という経済面における強力な後ろ盾を得ることができます。ユーロ導入国で構成される、人口3億2600万人を擁する経済圏をユーロ圏(ユーロゾーン)と呼び、世界最大の単一統合地域となっています。
EU加盟国の大半(欧州連合加盟全27か国中19か国)はユーロ導入国となっていますが、EU加盟国でも独自通貨を採用している国もあります。独自通貨の国々は欧州中央銀行に代表を送ることができず、通貨政策が統一されていないので、通常「ユーロ圏」の内には含めません。逆にモナコ、サンマリノ、バチカンといったEU非加盟でありながら、ユーロを導入している国もあります。
独自通貨を導入しているEU加盟国
EUに加盟するということは、EUの定める規則の支配下に置かれるということでもあるので、アイスランドのように国内産業の規制を恐れて加盟に踏み切れない国もあります。EU非加盟のヨーロッパ諸国はほぼ全て(モナコ、サンマリノ、バチカン以外)、ユーロでない独自の通貨を導入しています。
独自通貨を導入しているEU非加盟国
イギリス:GBP(スターリング・ポンド)
スイス、リヒテンシュタイン:CHF(スイス・フラン)
ノルウェー:NOK(ノルウェー・クローネ)
アイスランド:ISK(アイスランド・クローナ)
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