ヨーロッパの仏教国や布教の歴史

ヨーロッパの仏教国や布教の歴史

ヨーロッパの仏教国や布教の歴史

ヨーロッパの仏教国や布教の歴史

 

ヨーロッパにおける宗教というとキリスト教というイメージが強く、仏教が普及しているイメージはあまりないと思います。実際ヨーロッパではキリスト教の普及度が圧倒的で、次いで多いのがイスラム教。その他は仏教、ユダヤ教、ヒンドゥー教などが占めますが、全体からすると少数派です。

 

しかしそれでもヨーロッパには100〜400万人の仏教徒がいると推定されており、今後も増えていくと思われます。19世紀後半以降、仏教は西洋の知識人達の関心をひき、それ以降ヨーロッパ人の仏教徒は増加傾向にあるのです。特に若者を中心に仏教への関心が高まり、存在感が低下しているカトリックが危機感を感じるほどなんだとか。

 

 

ヨーロッパにおける仏教の歴史

紀元前

ヨーロッパ人と仏教の初めての出会いは紀元前3世紀でのことです。アレクサンドロス3世が、紀元前3世紀にインド北西部まで侵攻したことで、初めて仏教という宗教の存在を知りました。

 

14〜15世紀

14世紀、マルコポーロが初めてヨーロッパで仏教を紹介しています。そして15世紀以降のヨーロッパ列強のアジア進出にて、本格的にヨーロッパへ仏教が伝わっていくことになります。ヨーロッパでは仏教が正式な学問の対象となりました。

 

19世紀

1870年代以降は、ショーペンハウアー、ニーチェなどの近代哲学者、フロイトやユングといった精神分析学者もが火付け役となり、ヨーロッパに仏教を広めていきました。ショーペンハウアーは仏陀の教えを賞賛の言葉で語り、仏教精神を学び尽くした思想家といえ、彼の著書『意志と表象としての世界』は、仏教の影響を色濃く受けています。

 

20世紀

1960年代以降、仏教に関心を持つ人が急増し、仏教書が大量に出版されました。数々のセンターが建設されたり、定期的に開催されるイベントには数万人が集まりました。

 

21世紀

21世紀になって、現代仏教が急速に受け入れられています。1つの転換点となったのが、同時多発テロです。キリスト教とイスラム教の対立が深刻化し、平和的な仏教に魅力を感じた人が多数流れていきました。

 

仏教徒が多い国

仏教徒が多い国としてはドイツ、イタリア、フランス、イギリス、ロシア、オーストリアなどが挙げられます。しかし仏教を公式に認可している国家は2017年現時点ではロシアとオーストリアのみです。

 

ロシアのカルムイク共和国はヨーロッパ唯一の仏教国として知られています。中央アジアのオイラト俗のトルグート部にルーツを持つカルムイク人によってチベット仏教が信奉されています。首都のエリスタには敬虔な仏教徒が多く、立派な仏教寺院が建てられています。

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