アイルランド人

アイルランド人の特徴

 

アイルランド人は、その豊かな文化や伝統、歴史、そして温かい人柄で知られています。そしてその特徴は、アイルランドの自然環境、歴史的経緯、そして文化的背景から形成されており、ここではそれを踏まえた上で、アイルランド人がアイルランド人たる要素をいくつか紹介しています。

 

アイルランド人の特徴

 

 

 

言語

アイルランドの公用語は英語とアイルランド語(ゲール語)の2つです。しかし、アイルランド語は母語話者が少なくなっています。それでも、アイルランド語は学校教育で学ばれ、アイルランド人のアイデンティティの一部とされています。

 

文化

アイルランド人は音楽とダンスを愛しています。アイルランド音楽は世界中にその魅力を広め、特にアイリッシュダンスは「リバーダンス」の名で広く知られています。

 

社交性

アイルランド人は社交性が高く、親切でホスピタリティに富んだ人々として知られています。「アイリッシュパブ」はその社交性を象徴する場所で、地元の人々だけでなく観光客にも開かれています。

 

宗教

アイルランド人の多くはカトリック教徒で、その影響は教育、文化、伝統に深く根ざしています。教会はコミュニティの中心となっており、宗教的な祝日は大々的に祝われます。

 

歴史

民族的な意味での「アイルランド人」とは、現在のアイルランドに居住するケルト系民族をさします

 

アイルランド島には旧石器時代から人が住んでいたとみられていますが、青銅器時代・鉄器時代に大陸ヨーロッパからアイルランド島に移住してきたケルト人が、アイルランド人の共通祖先とされます。

 

その後、ヴァイキング、ノルマン人、イングランド人、スコットランド人、ゲルマン人など様々な民族が流入し、文化混合やキリスト教布教(600年頃より)が行われる中で、現在のアイルランド文化の基礎が確立されていきました。

 

12世紀以降800年近くイングランドの植民地として過ごしますが、第一次大戦後に独立闘争を強め、1922年、アイルランド独立戦争の講和条約「英愛条約」にてアイルランド自由国を建国。そしてその後、1937年には独自の憲法を定め、1949年にはイギリス連邦からも離脱することで、アイルランド人としての独立を完全なものとしました。