ナチスのオーストリア併合の理由とは?

1938年、ナチスがヴェルサイユ条約で禁止されていたオーストリア併合を強行したのはなぜですか?

第一次大戦の敗戦とともに多くの領土を失い、かつてハプスブルク帝国として威容を誇っていた大国は見る影もありません。オーストリアにはドイツとの合併を望む声もありましたが、これは戦勝国のイギリス・フランスに禁じられていました。

 

しかし1929年に世界恐慌が発生、1931年に国内最大にしてヨーロッパでも重要な地位を占めるクレジット・アンシャルタルト銀行が倒産。オーストリアは深刻な経済不況に陥り、大国のドイツとの併合に活路を見出す声がますます高まっていきます。

 

そして不況にともなう社会不安を温床にオーストリア・ナチスはどんどん支持を拡大していきました。

 

そんな中で1933年にはドイツでヒトラーが政権をとり、その援助を受けてオーストリア・ナチ党による反政府運動も活発に。

 

最初は助けてくれていたイタリアも36年以降急速にドイツに接近していき、自国のアフリカ進出を容認させるかわりに、ドイツの東方(オーストリア、チェコスロバキア)進出も容認するようになってしまったのです。

 

それをうけ自信をつけたナチスドイツは1938年3月にオーストリアに進軍、オーストリアの併合を強行した、という流れになります。