古代ギリシャ時代のボクシングとは?

 

古代ギリシャのボクシングは、ギリシャ語で「拳」を意味するピュグメー、ピュクス、ピュグマキナなどの名で呼ばれています。その歴史は非常に古く、ミノア遺跡から出土したフレスコ画に、少年たちが拳を突き合わせている様子が描かれていることから、類似した競技・遊びは、少なくとも紀元前16世紀頃から行われていたと推察されます。

 

さらにギリシア神話では、アポロンはボクシングの生みの親で庇護者とされ、ゼウスの子ポリュデウケースが、ベブリュケスの王アミュコスとボクシング対決で勝利する話があるなど、ボクシングという競技が古代ギリシャ人達に親しまれていたことがわかります。

 

ボクシングの競技化

紀元前688年には古代オリンピック(オリュンピア祭)の競技種目としてボクシングが加わっています。競技では体重別階級などはなく、時間制限もなく、相手が戦意喪失するまで続けられたようです。対戦はほぼ全裸で行い、自分の手や関節の保護のために雄牛の皮から作った「ヒマンテス」と呼ばれるグローブを使っていました。

 

トレーニングはレスリングと同様に「パライストラ」と呼ばれる練習場で行われ、裕福な者はトレーナーをつけてまで指導を受けていました。また砂や雑穀、小麦粉などを詰めた「コリュコス」と呼ばれるサンドバッグも使われていたようです。