20世紀前半に、ヨーロッパは第一次世界大戦、第二次世界大戦という未曾有の大戦を経験し、深い傷跡を負いました。近代以降国際社会をリードしてきたヨーロッパですが、戦後は没落し、アメリカ・ソ連という新たに台頭した超大国の谷間に埋没してしまうのです。
未曾有の犠牲者を生んだ第二次世界大戦は欧州没落の決定打となると共に、共同体としてのヨーロッパに立ち返るきっかけとなった。
このままでは存続すら危ういということで、大国に対抗するために、「共同体としてのヨーロッパ」の原点に立ち返り、戦争はやめて協調していこうという考えに変わったことが欧州連合の始まりです。
1952年、利権争いの場となっていた石炭と鉄鉱石を共同で管理する超国家機構「欧州石炭鉄鋼共同体 (ECSC) 」を創設されました。この共同体がいく度かの変遷を経て、1993年に成立したのが欧州連合(EU)です。
欧州連合(EU)創立以来、ヨーロッパはどんな困難も、武力や圧力によるものではなく、粘り強い話し合いで解決するよう努めるようになりました。
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