ロビン・フッドとは何をした人?〜イギリスの伝説的義賊〜

ノッティンガムのロビン・フッド像

 

ロビン・フッドの基本情報

 

生年:13世紀
出身:ノッティンガムシャー
別名:「大股のロビン」
功績:義賊として貧民の救済(伝説)

 

ロビン・フッドとは「義賊」として知られるイギリスの伝説的英雄で、実在性不明の人物です。伝説によれば13世紀ノッティンガムシャーに生まれ、シャーウッドの森を生活の拠点に、悪代官やノルマン貴族・聖職者から金品を盗み、貧しい者に分け与えたと伝えられています。「弓の名手」というわかりやすいイメージも相まって、古くからイギリスの庶民に親しまれるアウトロー兼ヒーロー的存在です。

 

ロビン・フッドは実在したのか

ロビン・フッドは様々なモデルを複合して創造された伝説上の英雄で、実在はしていなかったと考えられています。彼の名が出てくる歴史史料はないわけではないのですが、その存在を証明する史料が存在しないためです。

 

実在がはっきりしないからこそ、ノルマン貴族に抵抗するサクソン人だったり、ジョン(欠地王)の悪政に抵抗する義賊であったり、時代によって設定が変化、付加されてきたわけですね。

 

しかし特定の誰かではなく、様々な理想像を結集した存在だからこそ人々に愛され、中世から現在にいたるまで親しみをもって語り継がれてきたともいえます。日本でいう「ねずみ小僧」しかり、悪徳為政者をこらしめる存在というのは、古今通じて人気があるものなのです。