アイスランドの地形的特徴

 

アイスランドは、「火と氷の国」という通り名通り、広大な溶岩砂漠と氷河が広がる国です。さらに、複雑に入り組んだ海岸線(フィヨルド)、広大な高原、海嶺により形成された独特な岩肌などなど、ヨーロッパでも一際変化に富む地形は、アイスランド特有の自然景観を創り出しているのです。

 

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フィヨルド

アイスランドの海岸線には、複雑に入り組んだフィヨルドと呼ばれる地形が多数存在します。このフィヨルドが創り出す独特な自然景観が観光資源にもなっている他、入り組んだ地形は水生生物には住み良い環境なので、漁業もさかんに行なわれています。

 

火山

アイスランド島の中央を大西洋中央海嶺(プレートの境目)が貫通している関係で、アイスランドには多くの活火山が存在します。また首都レイキャビクに近い、海嶺露出部にあたるシンクヴェトリルには、プレートが左右に引っ張られることで生じた「大地の亀裂」が多数存在し、アイスランドでしか観られない天然記念物になっています。

 

豊富な火山は、地熱発電に利用され、国内の消費電力の3割をまかなうなど、この国の経済活動に欠かせないものになっています。

 

氷河

氷河(アイスランド語でヨークトル)とは、雪が堆積し出来た、1年中解けることのない厚い氷の塊のこと。アイスランドでは陸地のおよそ1割を氷河が覆っており、ヒビ割れが生じた岩肌のような氷河もあれば、平らな雪原のような氷河も存在します。

 

火山を覆っている氷河が多く、火山活動により氷河が溶け、解けた水により氷河湖決壊洪水を引き起こすことがあります。