
「ヨーロッパに行ったら肌がカサカサになった」「喉がイガイガして声が出にくくなった」──そんな話、よく聞きませんか?日本ではあまり感じない“乾燥”が、ヨーロッパでは思った以上に厳しく感じられることがあるんです。実際、ヨーロッパの空気はカラッとしていて、湿度が30%を切ることも珍しくないんですよ。このページでは、なぜヨーロッパが乾燥するのか、その気候的な理由を解き明かすとともに、旅行先や滞在中に役立つ喉・スキンケアのコツもあわせて紹介します。
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まずは、そもそもヨーロッパの空気がどうしてこんなに乾くのか?その原因を探っていきましょう。
ヨーロッパの中部から東部にかけては、大陸性気候に属するエリアが多く、海からの湿気が届きにくい地形になっています。こうした地域では、夏は暑く冬は寒く、しかも年間を通して湿度が低め。特に冬の屋内はセントラルヒーティングで暖房が効きすぎて、空気がパッサパサになることも。
スイスやオーストリア、イタリア北部など、山に囲まれた地域では、フェーン現象と呼ばれる現象がよく起こります。これは山を越えた風が乾いた熱風となって吹き下ろしてくるもの。これにより、風はあたたかくなる一方で湿度がガクッと下がるため、肌や喉にダイレクトに影響が出るんです。
では、実際にヨーロッパに行くとどんな乾燥の影響が出てくるのでしょうか?
空気が乾燥すると喉の粘膜が乾いて炎症を起こしやすくなります。ホテルの暖房が効きすぎていたり、飛行機の機内で何時間も過ごしたりすると、朝起きたときに「声が出ない!」なんてことも。特に歌手や話し手など、声を使う職業の人には要注意です。
日本の冬よりもカラッとした乾燥が肌を直撃。顔はもちろん、手やすね、背中などがカサカサして白く粉を吹くこともあります。気づかないうちに肌のバリア機能が弱まり、かゆみや赤みの原因になることも。
でも安心してください。ちゃんと対策をしておけば、ヨーロッパ滞在中も快適に過ごせます。
乾燥を防ぐ一番手軽な方法がマスク。とくに寝るときは就寝用の保湿マスクが効果的です。また、外出時にはマフラーで口元を覆うことで、冷たく乾いた空気を直接吸い込まずにすみます。
リップクリーム・ハンドクリーム・ボディミルクはマストアイテム。肌の露出が多い部位にはしっかり塗りましょう。さらに意外と忘れがちなのが水分補給。喉が渇いていなくても定期的に水やお茶を飲むことで、体の内側から潤いをキープできます。
このように、ヨーロッパの乾燥は“気候のせい”で避けがたいもの。でも、しっかり備えておけば怖くありません。空気はカラッとしていても、肌と喉にはしっとりやさしくしてあげたいですね。
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