ハンガリーは、第二次大戦後急速に工業化が進められたものの、ハプスブルク帝国時代は同帝国有数の農業地帯でもありました。主要輸出品目が工業製品になった今でも、農業の伝統は守られています。
国土のおよそ半分が耕地で、ハンガリー中部地帯では水はけのいい土壌を利用した果樹栽培や園芸農業が、北部の砂質土壌地帯ではジャガイモやトウモロコシの栽培がさかんに行われています。畜産では主に豚が飼育されています。
ブドウの栽培とワインの製造はハンガリーにおける伝統産業になっています。とりわけハンガリー北東部の町トカイの「トカイワイン」はワインの王と名高いです。
ハンガリー料理には欠かせない食材で、ハンガリー農業における名産品です。セゲドはパプリカ産業の中心地であり、毎年パプリカにちなんだ祭りが開催されるほどです。
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