ロシア革命とフランス革命との違いとは?

ロシア革命の指導者レーニンは、フランス革命を徹底的に研究したといわれている。反対派を次々とギロチンにかけたロベスピエールまでとは言わないまでも、反対派を追放するなど排除を徹底する方針をとった。

 

1789年のフランス革命と1917年のロシア革命を比較した時、まず共通点でいえば、どちらも戦争により生活が圧迫され、不満が頂点に達した民衆が政府に対して放棄を起こした、という点が挙げられます。その戦争というのは、ロシアの場合第一次世界大戦で、フランスの場合アメリカ独立戦争でした。

 

またフランスではルイ16世、ロシアではニコライ2世と、時の君主が処刑されている点、フランス革命戦争シベリア出兵のように革命の波及を恐れた周辺国が干渉戦争を仕掛けた点も同じです。

 

一方でフランス革命は事実上、封建制から資本主義社会への移行を目指す革命でしたが、ロシア革命は資本主義社会を脱し、社会主義社会を目指す革命であったという点で、両者の性質は大きく異なりますね。

 

またフランス革命は結果的には反革命勢力の勝利で王政復古を遂げていますが、ロシア革命後に帝政が復活することはなかったのです。

 

以下でもう少し詳しく、両者の違いについて解説していきます。

 

 

革命の背景と目的

ロシア革命とフランス革命が発生した背景やそれぞれの目的は大きく異なります。

 

フランス革命の背景

フランス革命(1789年-1799年)は、絶対王政の廃止と共和国の樹立を目指しました。この革命は、社会的不平等、財政危機、啓蒙思想の影響などが相まって起こりました。

 

ロシア革命の背景

ロシア革命(1917年)は、ロシア帝国の崩壊とソビエト連邦の誕生を目的としていました。第一次世界大戦中の経済的苦境、政治的不満、マルクス主義の思想が革命の背景となりました。

 

革命の過程と結果

両革命の過程とその結果も、大きく異なる特徴を持っています。

 

フランス革命の過程と結果

フランス革命は、王政廃止、共和制の樹立、恐怖政治、ナポレオンの台頭など、様々な政治的変遷を経験しました。これにより、ヨーロッパの政治構造が根底から変化しました。

 

ロシア革命の過程と結果

ロシア革命は、二月革命と十月革命の二段階に分かれ、最終的に共産党(ボリシェビキ)が権力を掌握しました。この結果、世界初の共産主義国家が誕生し、20世紀の国際政治に大きな影響を与えました。

 

影響と歴史的意義

フランス革命とロシア革命は、それぞれ異なる影響と歴史的意義を持っています。

 

フランス革命の影響

フランス革命は、君主制から共和制への移行、国民主権の思想、自由と平等の理念をヨーロッパに広めました。これは民主主義の発展に大きく寄与しました。

 

ロシア革命の影響

ロシア革命は、世界初の社会主義国家の誕生をもたらし、共産主義の拡大と冷戦時代の基盤を形成しました。これにより、20世紀の世界政治における二大陣営の構造が生まれました。

 

ロシア革命とフランス革命は、目的、過程、影響ともに大きく異なります。フランス革命は民主主義と自由主義の拡大に寄与し、ロシア革命は共産主義国家の誕生と国際政治の二極化を促しました。これらの革命は、世界史において重要な転換点としてその意義を持ち続けています。