アイスランド防衛隊の紋章
アイスランドは国家方針として非核・非武装を唱えており、過去にも現在にもいわゆる近代的軍事力を保有したことはありませんが、近海の水産資源を守るため最低限の武装は行っています。
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アイスランドの国防は、実質的にアイスランド国家警察の一組織沿岸警備隊(Landhelgisgasla Islands)が担っています。沿岸警備隊は1920年に設立された組織で、もともとは領海における漁業権の保護が目的でしたが、今では巡視船3隻、巡視艇1隻を保有するなど軍事的な業務にもあたるようになりました。
アイスランドでも例外的に準軍事的な組織として、外務省傘下のアイスランド危機対応部隊が稼働しています。警察から選ばれた者で構成され、ノルウェー軍で訓練を受けた後に、平和維持や人道および緊急援助活動などに臨みます。
アイスランドは古来よりの非軍事主義の為か、ノルウェーやデンマークなど北欧の強国に支配されてきた歴史が長いです。第二次世界大戦は中立を宣言していたものの、デンマークがナチスドイツに占領されたのを機に、やはりほぼ無抵抗でイギリス軍に占拠されています。その一方でタラ戦争(1958〜76年)の際には、自国産業の要である漁業権のため、例え相手が大国イギリスだろうと全力で抵抗するなど、全くの非武装中立というわけでもありません。
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