フランス語の歴史

フランス語は、インド・ヨーロッパ語族ロマンス語派に属する言語です。ガリア人のガリア語(ゴール語)、古代ローマ人のラテン語、ゲルマン人のゲルマン語の影響を受けながら成立し、現在はフランスの公用語であるだけでなく、全世界で話者数4億人を越え、国連など外交の場でも重用される、英語につぐ世界の主流言語となっています。

 

 

フランス語の地域

 

フランス語の方言

フランス国内で使われているフランス語は、北部ではガリア語やゲルマン語の影響が強く、南部ではプロバンス語の影響が強くでているなど、南部と北部で方言に違いがあります。これは南部は歴史的にゲルマン人(フランク人)の影響をあまり受けてこなかったことが背景にあります。

 

フランス語の歴史

中代フランス語の成立

9世紀から14世紀頃までのフランス語は、地域色が強くバラバラでしたが、14〜15世紀頃には王権の拡大によりパリを中心とした北部地域(イル・ド・フランス地方)の言語が優勢となりました。こうして成立した中代フランス語が、現代標準フランス語の源流となったのです。

 

近現代フランス語の成立

16世紀になると、宗教改革ルネサンスの起こりでラテン語の影響が増大したことで近代フランス語が成立。さらに17世紀以降、言語学者による研究と、古典文学の勃興により現代フランス語の基礎が成立しました。18世紀以降は、フランスが海外に広大な植民地を持つようになったことで、現代フランス語が世界中に拡散され、外交語としても重用されるようになったのです。