産業革命は近代資本主義確立のきっかけとなった生産技術上の革新といえ、蒸気機関の発明で、従来の工場制手工業(マニュファクチュア)から工場制機械工業に移行し、生産活動の中心が農業から工業に移行したことが背景にあります。
工業が経済の柱となったことで、農村で働いていた人が都市に移り、資本家(※1)から労働の代価としてお金を受け取る賃金労働者として働くようになりました。
こうして「資本家と賃金労働者」の関係が出来、商品を生産し、利潤を追求する資本主義体制が確立された・・・という流れになります。
※1:イギリスは18世紀以降、三角貿易を通じて資本の蓄積が進み、生産手段(機械設備を整えるなど)を持つ資本家が多数存在していました。
1868年頃のドイツ・ザクセンの機械工場
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