イタリア統一運動によりイタリア全土を平定する前のサルデーニャ王国は、現フランス南東部・イタリア国境地帯のサボア、現イタリアのリグリア、ピエモンテなどを領土にもつ領邦国家でした。
発祥はサヴォイア家の所領サボアですが、徐々に領土をイタリア方面に拡大、15世紀には中心を北イタリア(ピエモンテ、リグリア)に移し、サヴォイア公国を称するようになります。
サルデーニャ王国発祥の地サヴォア(現フランス領)
さらに1720年、シチリアを手放す代わりにサルデーニャ島の支配権を得たことで、サルデーニャ王国という国号に代わったのです(ただし事実上国家の中心はサルデーニャ島ではなくピエモンテ地方トリノでした。)。
1815年時点でのサルデーニャ王国の領域
1848年の二月革命以降はオーストリア支配からの脱却、イタリア民族の独立を掲げ、イタリア統一運動(リソルジメント)の旗振り役となります。そして1861年に目的が実を結び、イタリア人初の統一国家イタリア王国が成立したのです。
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