神聖ローマ帝国の最盛期は諸説あります。
1つはハインリヒ3世(在位1039〜56年)が教会改革運動の主導権を握り、ローマ遠征により教皇権の権威を確立した時。中世ドイツ皇帝権は彼の治世で頂点を極めたといってよいでしょう。
もう一つは16世紀にハプスブルク家が皇帝位を独占し、「ハプスブルク帝国」と呼ばれる世界帝国を築き上げた時です。
これは大航海時代に入り、ハプスブルク家の神聖ローマ皇帝カール5世(在位:1519〜1556年)がスペイン王を兼ね、スペイン・ドイツに加え、オランダ(ネーデルラント)・イタリア・フィリピン・新大陸(ラテンアメリカ)にも勢力圏を拡大し、「日の沈まない帝国」を体現したためです。
カール5世の治世で神聖ローマ帝国(ハプスブルク帝国)の版図は最大になった。
|
|
|
|