最後にして最大の宗教戦争といわれる三十年戦争が起こったきっかけは何だったのですか?

三十年戦争は、アウグスブルクの宗教和議(1555年)後も宗教対立が続くドイツにおいて、フェルディナント2世がプロテスタントに対して弾圧を行い、ベーメンの反乱を引き起こしたことをきっかけに始まりました。

 

フェルディナント2世はフェルディナント1世の孫で、幼少からイエズス会で教育を受けた影響で熱心なカトリック信者でした。そのため1617年に神聖ローマ皇帝よりボヘミア王に指名された後、領内の宗教的統一を図り、プロテスタントの弾圧を強めていったのです。

 

それに反発したプロテスタントが、フェルディナント2世の代官をプラハ城の二階の窓から投げおろすというプラハ窓外放出事件(1618年)が起こり、ベーメンの反乱が開始されます。反乱は瞬く間にチェコ全土に広まり、三十年戦争の口火を切ることとなったのです。

 

フェルディナント2世はその後神聖ローマ皇帝に即位し、カトリック勢力を率い、プロテスタント勢力に対峙していくことになりますが、三十年戦争の長期化は、彼が皇帝権力の強化に執心し、敵対勢力の反発を増幅し続けたことに一因があるといわれています。