スウェーデン紋章の意味と歴史

ヨーロッパから見る世界史

スウェーデンの国章

 

デザインの意味

  • ライオン:軍隊、警察など、各種の国家組織の象徴。
  • 王冠及び盾:スウェーデン国家の象徴
  • 盾の中央部の絵柄:スウェーデン王室の個人的な紋章
  • 配色された青色:澄んだ空の表示
  • 配色された黄色:キリスト教、独立、自由

 

国章の歴史

スウェーデンは国王グスタフ・ヴァーサ(※1)が独立国としての基礎を築いた1523年まで、デンマークからの影響を受けていた国となります。

 

青色と黄色はスウェーデン国旗にも採用される象徴的な配色となりますが、1275年、スウェーデン王のマグヌス3世(※2)の王室の紋章でも使われているものとなり、現在の国章は、歴代の紋章を組み合わせたものです。現在国旗のデザインは、国章の盾に描かれている、青地に金色の十字の区切りがベースとなっています。

 

※1…グスタフ・ヴァーサ:オーストリア軍の将校を務め、1829年にヴァーサ公の称号を受けました。
※2…マグヌス3世:ノルウェー王(在位1319年−1355年)及びスウェーデン王(在位1319年−1364年)を務め、1332年にはデンマーク領のスコーネとブレーキングをスウェーデン王として購入した歴史をもちます。