カンパニア州

カンパニア州の州都ナポリの街並み

 

カンパニア州(伊:Campania)は、イタリア南部・ティレニア海沿岸に広がる地方です。州都は南イタリアの政治・経済の中心でもあるナポリ。イタリア国内ではロンバルディア、ラツィオに次ぐ3番目、イタリア南部では最も人口の多い州となります。

 

カンパニア州の時代変遷

 

古代

前8世紀頃、古代ギリシア人により建設された植民市群「マグナ・グラエキア」に起源を持ち、同地域で育まれた先進的な文明は、ヨーロッパ文明の揺籃たる古代ローマの文化形成に重大な影響を与えました。

 

中世

古代ローマの時代が終わると、6世紀にはベネヴェント公国、13世紀にはシチリア王国ナポリ王国の拠点として繁栄。全盛期にはローマ擁するラツィオ州をも越える勢いがありました。

 

近代

ナポリ王国衰退後は、スペインフランスの支配を経て、19世紀後半イタリア統一運動(リソルジメント)の結果成立したイタリア王国に併合されました。

 

第二次世界大戦

第二次世界大戦では、「アヴァランチ作戦」や、「ナポリの四日間」など、いくつかの主要な戦いの舞台となり、連合軍にローマが占領されるまでは、カンパニア州サレルノが事実上イタリアの首都として機能していました。