まずオスマン帝国はドイツと強固な同盟関係を築いていたというのが1つ。オスマン帝国は西欧諸国に対し近代化で遅れをとっていましたが、重工業で目覚ましい成長を遂げたドイツの力を借りて、近代化を試みていました。つまりドイツに対し大きな恩がありました。
さらに当時のオスマン帝国は全盛期より大幅に領土を縮小し、「ヨーロッパの瀕死の病人」と揶揄されるほど没落しており、ドイツの影響力が強すぎて半ドイツ植民地のような状態でもありました。ドイツに「手伝え」と言われれば逆らえなかったのです。
加えオスマン帝国は第一次世界大戦前から、バルカン半島や黒海での利権をめぐり、協商国ロシアと激烈な対立関係にあったことも後押し、ドイツと手を組んで参戦する以外の選択肢はなかったものといえるでしょう。
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