ゼウス神殿の特徴や歴史

ゼウス神殿の特徴や歴史

ゼウス神殿(TravelCoffeeBookによるPixabayからの画像)

 

古代アテネの中心部に位置し、一時期は世界最大の神殿としてその雄大さを誇ったゼウス神殿。この壮大な建築物は、古代ギリシャの信仰や文化、そして建築技術を象徴しています。そんなゼウス神殿の特徴や歴史を簡単に紹介していきます。

 

ゼウス神殿の特徴

特徴@巨大なコリント式の柱

神殿は、104のコリント式の大理石の柱で知られ、これは古代ギリシャの中で特に目立つ特徴でした。

 

特徴Aオリンピアゼウスの巨大な像

神殿内部には、ゴールドと象牙でできたオリンピアゼウスの巨大な像が置かれていたそうで、古代の人々を圧倒したとされています。

 

特徴B広大な敷地

ゼウス神殿はアテネ市内の広大な敷地に建てられ、その周囲には聖域や様々な関連施設が配置されていました。

 

ゼウス神殿の歴史

ゼウス神殿の建設は紀元前6世紀に始まりましたが、政治的な混乱や財政の問題により中断され、完成までに約650年もの時間を要しました。なんとローマ皇帝ハドリアヌスの時代、2世紀になってようやく完成を迎えたのです。しかし、ゴート族の侵入やキリスト教の広がりにより、神殿の存在価値は低下。一部が建材として解体されたので、現存するゼウス神殿は完全体ではないのです・・・。

 

ゼウス神殿は、古代ギリシャの信仰心や建築の壮大さを今に伝える重要な遺跡の一つです。一時期の輝きは失われましたが、今なおその残された部分から、古代文明の高い芸術性や技術を感じ取ることができます。アテネを訪れる際は、この歴史的な場所をぜひ訪れ、その歴史や背景に思いを馳せてみてください。