ソ連はなぜポーランドに侵攻したの?

ソ連がポーランドに侵攻した理由

ソ連がポーランドに侵攻した理由は、独ソ不可侵条約の秘密議定書に基づいていた。ドイツと分割する形で進軍し、領土拡大と勢力圏の確保を狙った。本ページでは、第二次世界大戦の勃発や東欧情勢、国際政治の力学を理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

ソ連はなぜポーランドに侵攻したの?

ソ連がポーランドに侵攻したのはなぜですか?

ソ連はもともと、安全保障の名目で、ソ連軍がポーランド領内を自由に通過できる権利を求めていました。しかしポーランドがこれを拒絶したことを受けて、ソ連はヒトラーと相互不可侵の交渉を開始。


そして1939年8月締結の独ソ不可侵条約内の秘密協定(ポーランドの西側3分の1はドイツが、東側3分の2はソ連が占領し、両国でヨーロッパを二分する)に基づき、9月17日にポーランド東部に侵攻を開始したのです。ポーランド軍の主力は対独戦に投入されていたため、東部の守りは薄く、赤軍による占領は短期に完了しました。


ポーランドに進軍するソ連兵


なおソビエト政府は侵略にあたり、ソ連・ポーランド不可侵条約(1932年締結)を破棄し、「国家崩壊が差し迫ったポーランド東部に住むウクライナ人とベラルーシ人を保護するため」とそれを正当化していました。