レオ3世とは何をした人?~カールの戴冠を行う~

レオ3世とは

レオ3世は8世紀末から9世紀初頭のローマ教皇であり宗教指導者であった。西ローマ帝国の復活を象徴するカール大帝の戴冠を行ったことで知られる。本ページでは、このあたりのバックグラウンドと後世への影響について詳しく掘り下げていく。

レオ3世とは何をした人?~カールの戴冠を行う~


レオ3世の基本情報

 

誕生:750年頃ローマ
死没:816年ローマ
在位:795年12月26日 - 816年6月12日
政策:フランク王カールをローマ皇帝として戴冠


レオ3世(750年頃 - 816年)はローマ教皇で、フランク王カール1世(大帝、シャルマーニュ)にローマ皇帝の帝冠を行い、カトリック文化圏としての西ヨーロッパ世界を創始した人物として知られます。ローマの貧民階級出身で、若いころから聖職者として働き、795年に教皇に就任しています。そんな彼がカールに戴冠を行ったのは、フランク王国との結びつきを強め、教皇への干渉を強めるビザンツ皇帝に対抗する意図がありましたが、今度はカール大帝から教会問題に関する干渉を受けるようになり、結局、教皇権自立のための苦慮は続いたのです。


レオ3世とレオン3世の違い

レオ3世とレオン3世の2人は名前が似ており、在位期間も近く混同しやすいですが、別人なので間違えないように注意しましょう。


レオ3世 レオン3世
ローマ教皇 ビザンツ皇帝
在位期間 795~816年 717~741年
政策 800年にカール1世(シャルマーニュ)に対し、西ローマ皇帝の戴冠を行った 726年に聖像禁止令を発布した。