19世紀後半からイギリスで始まった産業革命では、蒸気機関の発明をはじめとした技術革新により、社会・経済体制の大変革が起こりました。
最初はイギリス国内だけの変革でしたが、イギリスの世界進出(海外植民地帝国の建設)により、その影響は地球規模に波及し、世界中で農業社会から工業社会への離脱現象が始まったのです。同時に資本主義社会が確立され、現代における経済体制の基礎が作られたこともとても重要です。
産業革命で工業化を遂げた西欧諸国は、原料供給地を求めて植民地の開拓に執心するようになります。こうして始まった植民地獲得競争の激化が、ヨーロッパや世界の軍事的緊張を生み、第一次世界大戦、第二次世界大戦の原因になりました。
そして二度の大戦で主戦場となったヨーロッパは没落し、代わりにアメリカ合衆国、ソ連が二大超大国として君臨し、国際社会をリードしていくようになるのです。
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