ガイウス・マリウスとは何をした人?〜軍制改革で国力を強化〜

ピエール=ノラスク・ベルジェレ画『カルタゴの廃墟で瞑想するマリウス』

 

ガイウス・マリウスの基本情報

 

派閥:ガイウス・マリウス
別名:大マリウス
誕生:前157年アルピヌム
死没:前86年ローマ
派閥:ポプラレス(民衆派)
地位:執政官(7回選出)
実績:職業軍人制への移行、武器の一律支給、退職金制度などの軍制改革
指揮した戦争:ヌマンティア戦争/ユグルタ戦争/キンブリ・テウトニ戦争/同盟市戦争/ローマ内戦

 

ガイウス・マリウス(前157年 - 前86年)は共和政ローマの軍人で、キンブリ・テウトニ戦争の勝利に貢献し、大規模な軍制改革を行ったことで知られる人物です。軍制改革では職業軍人制への移行、武器の一律支給、退職金制度の整備などを行い、帝政時代まで引き継がれるローマの軍事制度の基礎を確立した功績が認められています。

 

平民出身ですが名門メテルルス家の援助で政界に進出し、前107年初めて執政官に選出されました。以来軍制改革が功を奏したことによる戦功で、ポプラレス(民衆派)として圧倒的支持を得て、7度も執政官を務めています。スラとの権力争いの最中病死。

 

マリウスの軍制改革の内容

従来ローマ軍は無給でしたが、これでは経済力のない人は軍に参加できず、家族も養えません。戦争が長引けば長引くほど農地が荒れ、中小農民が没落してしまうことが当時問題になっていました。

 

そこでマリウスは市民皆兵から志願制にして、兵士に給料を支払うようにします。これで無産市民がこぞって志願したことで、失業問題が解決しました。

 

さらに市民皆兵の時は生活があるので、兵士は1年で戦地を離れましたが、志願制(職業軍人制)にして給与を払うようにしてからは、何年も戦地に留まることができるようになりました。これでローマの戦争継続能力は飛躍的に伸び、急速に領土を拡大していくのです。

 

マリウスの軍制改革は古代ローマ世界帝国の礎を作ったともいえますね。