オーストリア軍の歴史

オーストリア軍の紋章

 

オーストリアは、陸軍・空軍・ヤークトコマンドの3軍からなるオーストリア軍を有しており、これらは連邦国防省管轄のもと首相権限により行動します。

 

オーストリアは第二次世界大戦前にナチスドイツに併合されていたため、戦後しばらくは連合国に占領され武装解除状態にありましたが、冷戦の激化を受け1955年に再軍備が開始され、現代オーストリア軍の中核が形成されました。

 

なおその起源は1867年に成立したオーストリア=ハンガリー帝国二重時代の軍隊にあります。オーストリアは現在完全な内陸国なので海軍は保有していませんが、オーストリア=ハンガリー二重帝国時代は北イタリアの一部を支配していたため、アドリア海に海軍を保有していました。

 

オーストリア軍の歴史年表

  • 1859年 イタリア統一戦争でサルデーニャ王国と戦う
  • 1900年  「義和団の乱」の鎮圧のため列強国連合として出兵
  • 1914年 オーストリア大公夫妻暗殺(サラエボ事件)がきっかけで第一次世界大戦が勃発
  • 1918年 第一次世界大戦に敗退しオーストリア=ハンガリー帝国が解体/オーストリア共和国の成立
  • 1955年 再軍備/連邦軍の結成
  • 1958年 ドナウ川の治安維持を目的に警備艇部隊が設立
  • 1963年 特殊部隊ヤークトコマンドの創設
  • 2006年 ドナウ川の警備艇部隊が解散(河川警備が警察に一本化された)