百年戦争って結局どっちが勝ったの?

百年戦争は、休戦や疫病の流行などによる中断はあったとはいえ、その名の通り、約100年もの長きに渡って行われました。

 

その長期戦の中、前半は、スロイスの海戦(1340年)、ブルターニュの継承戦争(1341年?1343年)、クレシーの戦い(1346年)、アジャンクールの戦い(1415年)での勝利など、イングランド優位の戦況が続いていたのです。

 

戦局の逆転

しかし聖女ジャンヌ・ダルクの登場で勢いを得たフランスは、オルレアン包囲戦に勝利。これをきっかけにフランスの反攻が開始され、大陸からイングランド勢力が排除されていきます。

 

フランスの窮地を救ったジャンヌ・ダルク

 

そしてアラスの和約(1435年)でフランスの優位が確定的となり、1453年長らくイングランドに占有されていたボルドーが陥落したことで、百年戦争の戦いは終わったのです。

 

百年戦争終結時には、ほんの一部地域を除いて、大陸からイングランドの領土がなくなったので、結果をみると「百年戦争はフランスの勝利」と言えるのではないでしょうか。