アイスランド紋章の意味と歴史

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アイスランドの国章

 

現在使われているアイスランドの国章は、1944年にデンマークから独立した際に制定されたもので、国旗柄の盾の周囲に、4体の守護者「ランドヴェーッティル」が描かれているのが特徴的です。デザインは、13世紀にデンマーク国王が、アイスランド征服のために魔法使いを派遣したところ、4体の守護者により阻まれたという伝承から着想を得たものになっています。

 

デザインの意味

  • 盾:アイスランドの国旗(青は古くからのアイスランドの国民色)
  • 雄牛:アイスランド南西部の守護者
  • 鷲:アイスランド北西部の守護者
  • 竜:アイスランド北東部の守護者
  • 巨人:アイスランド南東部の守護者

 

国章の変遷

アイスランドの国章が現在の国章になるまで、幾度かのデザインの変更がなされています。

 

10世紀頃の国章

「12のアイスランドコミュニティー」を表す、盾に6本の青色の横縞、6本の白色(銀色)の横縞が交互に描かれたもの。

 

13世紀の国章

(ノルウェー植民地時代)ノルウェーの国章の盾とライオンの色を変え、下に青色と白色(銀色)の横縞を挿入したもの。

 

15〜16世紀の国章

赤色の盾に、王冠を被ったタラが描かれたもの。(タラはアイスランドの特産品)

 

20世紀初頭の国章

・青色の盾に白色の隼が描かれたもの(1903年〜)
・4体の守護者が描かれたもの(1919年〜)

 

20世紀半ばの国章

現在のもの(1944年7月17日〜)