トロイア文明を発掘したのは、シュリーマンというドイツの考古学者です。シュリーマンは貧しい牧師の子として生まれ、ホメロスの物語に出てくるトロイアの遺跡の実在を、子供の頃から信じて疑わなかったそうです。
トロイア文明遺跡の発掘者として知られるハインリヒ・シュリーマン(1822 - 1890)
いつしかその発掘を夢見るようになりますが、現実にも向き合って、まずは実業家として成功することで、発掘資金の問題をクリアします。そしてパリで考古学を学んだのちに、1870年から小アジアのヒッサリクの丘で発掘調査を開始したのです。
シュリーマンは、発掘開始後、1873年までの間に宮殿や城壁、財宝、住居跡などを発見し、そこがトロイア文明の遺跡であることを立証しました。
さらに1876年にはミケーネ・ティリンス・オルコメノスなども発掘し、ミケーネ文明の存在も明らかにし、エーゲ文明研究の基礎を確立したのです。
|
|
|
|