ヴァイキングの航海術については謎も多いのですが、彼らは目的地について、代々伝わる知識を持っていました。潮の流れ・風・航海時間・陸上の目印などの知識を総動員して、正確に目的地までたどり着くことができました。当然迷うこともありましたが、動物の習性や太陽石を利用することで、延々遭難するなどという事態には滅多に陥らなかったのです。
といった具合に、動物の習性を利用して現在地や方向を推測していました。
光を偏光する「太陽石(サンストーン)」を、当時まだ発明されていたかった羅針盤代わりに利用していた可能性も指摘されています。
その他、彼らの優れた造船技術もまた長距離航海を支えており、とりわけ8世紀以降、船体に塗る「タール」が大量生産されるようになり防水技術が向上したことで、行動範囲が飛躍的に拡大しています。
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