イタリアの旧植民地はどこの国?

イタリアの旧植民地はどこの国になりますか?

イタリアの旧植民地国は以下の通りです。()内は統治期間になります。

 

イタリアの旧植民地一覧

 
  • イタリア領エリトリア(1882〜1936年)
  • イタリア領ソマリランド(1889〜1936年)
  • イタリア領トリポリタニア(1911〜1934年)
  • イタリア領キレナイカ(1911〜1934年)
  • イタリア領エーゲ海諸島(1912〜1945年)
  • イタリア領エチオピア(1935〜1942年)

 

イタリアは他のヨーロッパ列強と比較して、統一国家の成立が遅れた影響で(イタリア王国の建国が1861年)、植民地事業への参入も大幅に遅れています。

 

しかし第一次世界大戦後に成立したファシスト政権下で、植民地の獲得に野心的に動くようになり、1936年から1943年にかけて「イタリア植民地帝国」と呼ばれる巨大な植民地圏を形成しているのです。

 

ムッソリーニ政権下、第二次エチオピア侵攻(1935 - 1936)おける戦勝を報じるイタリアの新聞。イタリアはこの戦争で勝ち、広大な植民地、イタリア領東アフリカを獲得した。

 

植民地拡大のスローガン

なおイタリアのファシスト政権は、古代ローマ帝国の再興を掲げ国民を高揚させることで領土拡大を正当化していました。その際に「我らが海」というローマ人が地中海を指して使っていた用語がスローガンとしてさかんに用いられました。