ノルウェーは、独立と同時に自由と民主主義を選択し、その後も絶えず民主主義を堅持してきた数少ない国の一つです。だからこそ、平和と国際強調を重んじる国として尊重されています。ここではそんなノルウェーが辿ってきた政治史を簡単に解説しています。

ノルウェー統一

中世初期には、ノルウェーは数多くの地方王国に分かれていましたが、10世紀頃にはハーラル1世によって統一されました。

デンマーク＝ノルウェー連合王国

14世紀以降は、デンマークとスウェーデンとの同盟（カルマル同盟）を経て、1536年にはデンマークとの同君連合を成立させました。

スウェーデンとの連合

1814年、ナポレオン戦争の結果、デンマークはノルウェーをスウェーデンに割譲することになります。しかし、この時期にノルウェーは自国の憲法を制定し、スウェーデンとは連合を結んだものの、内政については独自に行うことが認められました。

完全な独立

1905年にはスウェーデンとの連合が解消され、ノルウェーは完全な独立国となります。その後、ノルウェーは民主主義を堅持し、ヨーロッパ有数の社会福祉体制を築き上げました。

二次世界大戦と冷戦

第二次世界大戦では、ノルウェーは一時ナチスに占領されましたが、戦後はすぐに民主主義が復活します。冷戦時代には、ノルウェーは非核国として、そしてNATOの一員として、平和維持に努めました。

現代のノルウェー

現在、ノルウェーは豊富な天然資源を活用し、高い生活水準を維持しています。また、平和と人権を重視し、国際的な協調を重んじる政治姿勢は、ノルウェーが世界的な尊敬を集める大きな理由となっています。