ポーランドの国名の由来

ポーランドの正式名称はポーランド共和国。この国が共和制を採用する主権国家であることを意味しています。ポーランドという名前の由来は、ポーランド語で「平原」や野原」を意味する「ポーレ」「ポラーニン」からきていると言われています。ポーランド建国の祖がレフ族と呼ばれる民族で、平原を意味する「レフ」がやがて「ポーレ」と呼ばれるようになり、「ポーレ」が「ポーランド」に転じたというわけです。

 

国名の変遷

10世中頃に成立したポーランド公国が起源です。ポーランド公国は11世紀にポーランド王国となり、16世紀にはリトアニア大公国と同盟を組みポーランド・リトアニア共和国を成立させます。

 

ポーランド・リトアニア共和国は一時は東欧の大部分を支配するヨーロッパ有数の大国として君臨しますが、18世紀には衰退しており、周辺国に国土を奪いつくされ、一度国そのものが消滅しています。19世紀にはロシアの衛星国としてポーランド立憲王国が成立し、20世紀初頭にはロシア帝国崩壊に際してポーランド第二共和国として独立を回復。その後はナチス・ドイツソ連による占領期を経て、ポーランド人民共和国が成立し、1989年にソ連支配から解放されて、現在のポーランド第三共和国が成立しました。