フロンドの乱を鎮圧したのはどんな人物?

フロンドの乱を鎮圧したジュール・マザラン

 

フロンドの乱(1648年〜1653年)とそれにともなう社会的混乱は、フランスの宰相であったジュール・マザランの指導とルイ14世の絶対君主制の確立により鎮圧されました。

 

 

 

マザランによる鎮圧

ジュール・マザランは、彼の前任者であるリシュリュー枢機卿が確立した中央集権体制を維持し、さらに発展させようとしました。しかし、これが貴族の反発を招き、フロンドの乱が勃発しました。

 

乱勃発時、ルイ14世は王位についていたものの、まだ10歳の少年でした。そのため実質的な国政は1661年までマゼランが担っていました

 

マザランは巧妙な政治手腕と交渉力を駆使して、この乱を鎮圧しました。貴族間の対立を利用したり、個々の貴族と交渉を行ったりして、貴族の団結を防ぎました。

 

また、ルイ14世はこの経験から絶対王政の必要性を痛感し、マゼランが没した1661年新政を開始すると、絶対王政の確立に向けた改革を進めました。彼の治世には、貴族の力を抑制し、中央政府の権力を強化するための一連の改革が行われました。

 

フロンドの乱が鎮圧された後、ルイ14世の絶対王政が確立し、フランスはその後、ヨーロッパで最も強力な国家の一つとなった、という流れになります。