フランスの森林は国土の約3分の1を占める豊かな自然資源だ。燃料や建材としての利用に加え、文化や狩猟の伝統にも結びついてきた。本ページでは、フランスの自然や社会、歴史を理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

イタリアの森林
イタリアの森林はアルプスから地中海沿岸まで多彩な植生を持つ。木材利用や農業と結びつき、地域ごとの生活文化を支えてきた。本ページでは、イタリアの自然や社会、歴史を理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。
イタリア中部ウンブリア州の村。ウンブリア州はイタリアでも例外的に豊かな森で覆われており、「緑のハート」の異名を持つ。
イタリアの国土の大部分は石灰質の山岳地帯が占めており、おせじにも肥沃な土地とはいえません。大昔は豊かな森に覆われていましたが、古代ローマ時代以来、数世紀の間に、近代化や開拓のために多くが伐採されてしまいました。
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目先の利益だけを見て伐採を続けてきた過去の反省からか、わずかに残る森林は自然保護区域として指定され、国家警察であるカラビニエリ傘下の森林・環境・農業保護隊により厳重に保護されています。
国際連合食糧農業機関 (FAO) によれば、現在のイタリアの森林率は33.9%で、このうち1%が生物多様性に富み森林密度も高い原生林になっています。
イタリア人の祖先である古代ローマ人にとって、森は神聖な場所でした。「ウェスタの処女」と呼ばれる火床(ほど)をつかさどる女神・ウェスタに仕え、ローマの永続のため、「聖火を絶やさぬこと」を責務とする巫女がいたほどなのです。
全体的に痩せているとはいっても、イタリアにはまだ護るべき素晴らしい緑が少なくありません。例えばイタリア南東のガルガーノ半島のウンブラの森(Foresta Umbra)には貴重なブナ原生林が広がり、様々な植物やキノコが自生しています。
そしてイタリア北部のアルプスの山の麓、ピエモンテ州トリノ県バルドネッキア周辺は、イタリア一美しいといわれる豊かな森林が広がっており、整備された山道は澄んだ空気が美味しい散策コースとして知られます。
さらにイタリア中部のウンブリア州は「緑のハート(心臓)」の別名で知られるほど、豊かな森林に囲まれた場所。樹齢1700年ともいわれる、州最古のオリーブの木が現存しています。
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