フランスの森林事情〜長く続く林業の歴史〜

かつての王族の狩猟地で、自然が保護されているフォンテーヌブローの森

 

フランスの主要な森林としてはアルゴンヌ森、オルレアンの森、ショーの森、フォンテーヌブローの森などが挙げられます。ここではこれら森林の特徴や歴史について簡単に紹介しています。

 

 

アルゴンヌ森

位置:フランス北東部
大きさ:長さ約40km、幅約15?20km

 

アルゴンヌ森は、木々だけでなく岩山も多い地帯です。フランス革命期や第一次世界大戦では、ドイツとの戦いの主戦場となっていました。

 

オルレアンの森

位置:ロワレ県
面積:約35000ha
樹種:ナラ類、オウシュウアカマツ、ヨーローッパクロマツ類等

 

オルレアンからジアンに広がるフランス最大の国有林です。生い茂る樹林のうち半分ほどは針葉樹を主とした人工林が占めています。木材生産やレクリエーション(ハイキング、乗馬など)がさかんです。

 

ショーの森

位置:ジュラ県、ドゥー県
面積:20,493ha
樹種:広葉樹・落葉樹(オーク)

 

フランス東部、フランシュ=コンテ地域圏に広がる国内で2番目に大きい国有林です。13世紀頃から、この森を対象とした林業は始まっており、河川(ドゥー川、ソーヌ川、ローヌ川など)の水運を利用し、地中海まで木材が運ばれていました。17世紀後半のルイ14世の時代にフランス領となりました。