ペロピダスとは何をした人?〜テーバイのギリシア覇権を確立〜

『ペロピダスの死』/アンドレイ・イワノフ画(1805-1806年)

 

ペロピダスの基本情報

 

国籍:テーバイ
誕生:前410年頃
死没:前364年キュノスケファライの戦いにて
功績:テーバイの民主政を完成させ、スパルタを破りギリシアにおける覇権を確立。

 

ペロピダス(前410年頃 - 前364年)は古代ギリシア・テーバイの政治家および将軍で、テーバイ民主政を確立した人物として知られています。彼は「レウクトラの戦い」で「神聖隊」を率いスパルタ軍を撃破。テーバイのギリシア覇権を確立した上で、テッサリアやマケドニアにも勢力を拡大し、テーバイ黄金時代を現出しました。そんなペロピダスですが、前364年、テッサリアの都市国家フェライとの戦争にも打ち勝つも、自身は戦死するという形で生涯を終えました。

 

ペロピダスの生い立ちや功績

前380年、エパメイノンダスとともに親スパルタ派の独裁体制を打倒。スパルタ人を追い出し、テーバイの民主政を確立した後は、富国強兵による国の発展に努めました。前371年にはレウクトラの戦いで神聖隊を率いてスパルタを破り、テーバイによるギリシア覇権を確立しています。その後、侵略による勢力拡大を目論むフェライの僭主アレクサンドロスとの戦闘中(キュノスケファライの戦い)に、敵と差し違える形で戦死。没年前364年。