キリスト教は約2000年前、古代ローマ帝国時代にパレスチナの地でユダヤ教を母体として生まれました。そしてそのきっかけはイエスの死と復活にあります。
ユダヤ教の改革運動を行っていたイエスが、紀元30年頃いくつかの罪状で十字架刑に処されますが、3日後に復活。弟子たちの前に現れます。
ピエロ・デラ・フランチェスカによる『キリストの復活』(1463?65)
これを受けて「イエスこそが旧約聖書で予言されていた救世主キリストである」、と信じられるようになり、いわゆるキリスト教が創始したのです。
キリスト教は弟子(使徒)たちにより地中海中に伝道され、ローマ社会の女性や奴隷、貧困層など、社会的立場が弱い人々の救いとなり、瞬く間に支持を拡大していきました。
最初は激しい弾圧にあいましたが、信仰の拡大は止まることを知らず、4世紀初めにはミラノ勅令で公認され、4世紀末には国教としての地位まで獲得しているのです。
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