チェコと中国の外交関係は、1919年中国がチェコスロバキア共和国を承認したところから始まりました
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中国は、戦間期において、東欧有数の工業国であったチェコスロバキアから多くの産業設備や武器を購入し、軍隊の近代化を推し進めています。
※チェコスロバキアはもともと、オーストリア帝国の武器製造の中心地だった。
1949年中華人民共和国が成立すると、チェコスロバキアは最初にこれを承認した国の1つとなり、中国にとってのチェコスロバキアはソ連と東ドイツに次ぐ貿易相手国となりました。
しかし戦後のチェコスロバキアはソ連の衛星国だったので、中ソ対立の激化にともない、両国の距離は離れていきました。
1968年ソ連のチェコスロバキア侵攻を受け、当時の外務大臣周恩来は北京のルーマニア大使館で演説を行い、ソ連を名指しで「ファシスト政治」「社会帝国主義」などと強く非難しています。
1993年にチェコスロバキアが解体され、現在に続くチェコ共和国が成立すると、両国の関係は急速に縮まっていきました。
1996年、チェコは1つの中国政策を承認し、20世紀に入り政治的衝突はあるも、ビジネスや観光を中心とした経済交流については一貫して保たれています。
中国はチェコが台湾との友好関係を重視しているを良く思っておらず、2020年には90人のチェコ代表団が台湾を訪問したことに対し
「重い代償を支払う」
というかなり強めの、脅しともいえる抗議声明をだしています。政治的には良好とはいえないのが実情です。
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