ギリシャのエネルギー事情と政策方針

ギリシャにおける電力は、9割近くが火力発電によるものとなっています。ギリシャは石炭大国でもあるので、火力のほとんどは自給した石炭によるものです。

 

 

ギリシャのエネルギー問題

ギリシャは石炭というエネルギー源を自給できる国ですが、この国で採れるほとんどの石炭は亜炭・褐炭という質の低いものです。石炭に含まれる水分が多く、発熱量が少ないため、発電効率が低いという問題があります。

 

また発電効率の悪い石炭は二酸化炭素排出量が多くなってしまうという問題もあります。

 

ギリシャが加盟しているEUは、差し迫った重要な問題として環境問題に力を入れています。この問題を放置するわけにもいかないので、ギリシャは現在新型の火力発電所の導入※や、再生可能エネルギーの市場拡大を進めています。

 

ギリシャの次世代のエネルギー

現在ギリシャが火力に代わる再生可能エネルギーとして市場拡大を狙っているのは、風力発電と太陽光発電です。山が多く、日射量が多いという自然エネルギー環境に恵まれていることもあり、現在風力発電所や太陽光発電所の建設計画が続々と発表されています。

 

ギリシャの原発事情

ギリシャには原子力発電所はありません。日本のように地震が頻繁に起こる国なので、今後促進する動きも見られません。原発建設に前向きである隣国トルコには、批判的な姿勢です。