フン族は、古代において中央アジアのステップ地帯を原住地としていた遊牧騎馬民族です。375年にその一部が黒海沿岸を西進し、ゲルマン一派の東ゴート族、西ゴート族を打倒。ゲルマン民族大移動およびそれにともなうローマ帝国分裂の発端を作りました。
フン族は5世紀中ごろのアッティラの時代に全盛を迎えるも、5世紀後半に西ローマ帝国軍とゲルマン民族の同盟軍により西進を止められ(カタラウヌムの戦い)、アッティラの死後、内紛と征服地の反乱により滅亡の運命をたどりました。
なおフン族のルーツについて匈奴の一派ともいわれますが、異論もありはっきりとしたことはわかっていません。
フン族についてわかっていることは非常に少なく、どんな言語を話していたのか、どんな宗教を信仰していたのか、彼らの文化風習は謎に包まれています。
東ローマの歴史家ヨルダネスの記録からモンゴロイドであった可能性が高いとされ、歴史家アンミアヌス・マルケリヌスの記録や考古学的な証拠からフン族は
といった文化があったらしいことがわかっています。
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