神聖ローマ皇帝とローマ教皇の違いは?

神聖ローマ皇帝とローマ教皇の違い

神聖ローマ皇帝とローマ教皇の違いは、世俗権力と宗教権威の対立にある。皇帝は帝国の政治支配者であり、教皇はキリスト教世界の精神的指導者であった。本ページでは、中世ヨーロッパにおける権力闘争や宗教と政治の関係、国家体制の二重性を理解する上で重要なこのテーマについて、より詳しく探っていこうと思う。

神聖ローマ皇帝とローマ教皇の違いは?

神聖ローマ皇帝とローマ教皇の違いはなんですか?

神聖ローマ帝国は皇帝権と教皇権の2本の柱で成り立つ国家です。


ローマ教皇はローマカトリック教会の最高聖職者のことで、教皇領の元首でもあります。ヨーロッパ世界における宗教上のトップで、「神の代理人」的な位置づけです。


対して神聖ローマ皇帝とは、現在のドイツおよびその周辺を領土にもつ神聖ローマ帝国の王のこと。ヨーロッパ世界における政治上のトップでもありました。


ローマ帝国の継承者として、ローマカトリック教会を守護する神聖な役割を持っていたことから、このように呼ばれています。


初代ローマ皇帝オットー1世(画像左)と初代ローマ教皇とされるペトロ(画像右)