ボルゲーゼ家

ボルゲーゼ家は、ローマを拠点に活躍したイタリアの名家です。トスカーナ州・シエナに起源をもち、13世紀頃羊毛商として成功をおさめ、16世紀にローマに拠点を移しました。

 

 

ボルゲーゼ家の歴史

カミッロ・ボルゲーゼ(1552年-1621年)

マルカントニオの子カミッロ・ボルゲーゼは、パウルス5世(在位:1605年 - 1621年)としてローマ教皇に選出されています。彼は教皇権の再興に努め、ボルゲーゼ家を積極的に重役に任命し、一族の黄金期を築き上げました。

 

スキピオーネ・ボルゲーゼ (1576年-1633年)

マルカントニオ の甥スキピオーネ・ボルゲーゼは、ルネサンス芸術のパトロンとして活躍しました。熱心な美術愛好家でもあり、絵画や彫刻の収集に努めました。ボルゲーゼ家が集めた芸術品は、現在ローマのボルゲーゼ美術館に収蔵されています。

 

カミッロ・フィリッポ・ボルゲーゼ(1775年-1832年)

カミッロ・フィリッポ・ボルゲーゼは、ナポレオン・ボナパルトが最も可愛がっていたとされる妹、ポーリーヌ・ボナパルトの夫として知られます。夫婦関係は良好とはいえず、結婚間もなく別居してしまったようです。またナポレオンは婚姻関係を利用して、ボルゲーゼ家が収蔵していた美術品の多くを、ルーヴル美術館に移してしまいました。

 

ユニオ・ヴァレリオ・ボルゲーゼ(1906年-1974年)

ユニオ・ヴァレリオ・ボルゲーゼは、イタリア王国時代に軍人として活躍していました。第二次世界大戦ではファシスト運動に積極的に協力し、戦後は戦争犯罪人として12年の懲役(最終的には3年に免除)を言い渡されています。釈放後も反共産、民族主義運動などに関わり、70年代にはクーデター未遂事件の関与で国家反逆罪に問われ、スペインに亡命するはめになりました。

 

ボルゲーゼ家の末裔

イタリア系アメリカ人の起業家であるロレンツォ・ボルゲーゼ氏(1972年6月9日生まれ)は、ボルゲーゼ家の血を引く現在も存命の末裔です。ボルゲーゼ氏はイタリア・ミラノ生まれで、アメリカとイタリアの二重国籍。現在ニューヨークに居住しており、テレビタレントとしても活躍しています。

 

▼ロレンツォ氏のインタビュー動画

 

 

フランス系

カペー家/ブルゴーニュ家/ヴァロワ家/ブルボン家/ボナパルト家/オルレアン家/ノルマンディー家/フランドル家


ドイツ系

ハプスブルク家/リウドルフィング家/ズップリンブルク家/ヴィッテルスバッハ家/ロレーヌ家/ハプスブルク=ロートリンゲン家


イタリア系

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