オスマン帝国がヨーロッパに与えた影響とは?

オスマン帝国がヨーロッパ史に与えた影響とは何ですか?

オスマン帝国がヨーロッパ史に与えた影響をこと細かくあげればきりがありませんが、最も大きな影響といえば、大航海時代の開幕に繋がった点が挙げられるのではないでしょうか。

 

イタリアヨーロッパの商人は、十字軍遠征の時代以降、東方アジア世界との交易(レバント貿易)で莫大な利益を得ていました。これにより東地中海のイタリア諸都市は繁栄し、ルネサンス文化の開化にも繋がっています。

 

しかし15世紀以降、小アジアで勢力を拡大したオスマン帝国が、東地中海の覇権を確立し、通行に高い関税をかけるなどしたので、うまいこと利益をあげられなくなるのです。

 

オスマン帝国の存在が大西洋進出のきっかけに


そこで商人はその損失を補う血路として西方へ目を向け、スペイン・ポルトガルなどの絶対王政諸国の後援を得て、大西洋航路の開拓を開始。1498年にヨーロッパーインド航路を発見し、オスマンの勢力圏を通らずとも、東方アジア世界との交易が行えるようになりました。

 

またこの少し前にはコロンブスがアメリカ大陸を「発見」したことで、ヨーロッパの商人・探検家達は、新世界の富を求めて、こぞって西方への長旅の航海に繰り出すようになり、大航海時代の幕が開けられたのです。

 

ちなみに大航海時代の開幕にともない、レバント貿易の恩恵を受けていた地中海沿岸諸国(ヴェネツィア共和国、ジェノヴァ共和国など)は衰退し、代わりに大西洋沿岸諸国(ポルトガル王国・スペイン王国)が繁栄し、ヨーロッパの主役として躍り出るようになるのです。